今回も 天然石 パワーストーン が放つ不思議な光にまつわるお話の第二回です。
前回とはまた違った石をご紹介したいと思います。
まずはこちら。
こちらは パワーストーン としてはポピュラーな ムーンストーン です。
内側から滲むような光は柔らかく幻想的な印象を与え、人気の高い石です。
この光( シラー 効果 )は アデュラレッセンス と呼ばれ、
ムーンストーン を構成する二つの鉱物( 正長石 と 曹長石 )が何層も交互に重なり
それが結晶化したものを研磨すると光の干渉が生まれ、このような美しい光になるそうです。
同じ長石グループである ラブラドライト でも同じような光り方( ラブラドレッセンス と呼ばれる)をするのですが
こちらは重なり合う鉱物の種類( 曹長石 と 灰長石 )が違うことと
マグネタイト や ヘマタイト などの微細な 内包物 の影響で玉虫や蝶の羽根のような鮮やかな輝きが生まれています。
高品質な マダガスカル産 ラブラドライト の一連ブレスレット
ただしこちらはまだ解明されていない部分も多く、それだけが全てではないかもしれません。
ラブラドライト によく似た輝きを持つ石は他にもあります。
オーロラを閉じ込めたような不思議な石 アンモライト の ペンダントトップ
こちらはその名を アンモライト と言うのですが、 アンモナイトに 似てるなぁと思われた方は正解です。
アンモナイト の化石に同じ大きさの アラゴナイト(霰石) がレンガの壁のように規則正しく積み重なることで
様々な色の光の干渉が生じてこのように輝くのです。
ちなみにアワビの貝殻( アバロン シェル )が美しく輝くのも同じ現象が起こっているためです。
こうして多くの石を紹介していますが、どれもこれも単純な構造ではないのだと改めて思い知らされますね。
次回も自然の生み出す神秘にまだまだ迫っていきます。