パワーストーン や 天然石 を語る上で欠かせない存在 内包物 のお話、第三回です。
今回はまた違う角度から見た内包物の魅力をご紹介します。
石の中に山のような模様が浮かんでいるのがお判りいただけるでしょうか?
これは通称 ファントム と呼ばれる、 内包物 による芸術の一つです。
水晶 の成長過程でそれが止まることがあり、再び成長を始めるまでに様々な鉱物が堆積し
その層が 幻影 のように浮かび上がるので ファントム という洒落た名前で呼ばれるのです。
ちなみに上の写真のようなものは クローライト などで白い層が出来るので ファントムクォーツ ないしは ホワイトファントム と呼ばれます。
また ヘマタイト や ゲーサイト が積もると赤い層が出来て レッドファントム となり、 赤富士 とも呼ばれて縁起物としても扱われます。
このように堆積する鉱物によって様々な色があるのですが、私は
クローライト によって緑の層が出来る グリーンファントム が美しくてお気に入りです。
内包物 によっては全体がほんのりと色付いたように見える物もあり
ストロベリークォーツ は微細な ゲーサイト によってピンクに見えています。
全体を見るとピンクがかった透明感のある石なのですが
近付いてみると、びっしりと ゲーサイト が並んでいるのがよくわかりますね。
内包物 の入り方にも色々種類があり、それによって違うものとして分類されていくこの奥深さ!
次回もまた違う角度からお話し出来ればと思います。